「AIに任せたら、かえって散らかった」
そんな話を、たまに聞きます。
フォルダの中に見覚えのないファイルが増えていて、どれが最新か分からない。結局、自分で作り直したほうが早かった。
ただ、これはAIが悪いわけじゃないと思っています。置き場を先に決めていないからなんですよね。
新しく入った人に「これ、どこに保存すればいいですか」と聞かれて、答えられなかったことはないでしょうか。
AIの話をする前に、フォルダの話をさせてください
フォルダ整理って、AIの話に聞こえないと思います。
正直に言うと、私も少し前まではそう思っていました。整理は自分が探しやすくなるだけのもので、後回しでいいものだと。
でも、AIに仕事を頼むようになってから考えが変わりました。フォルダの状態が、そのままAIの精度になるんです。
散らかっていると、AIは古い資料を読みます。しかも悪気なく、堂々と間違えます。人なら「あれ、これ古くない?」と気づくところを、そのまま使ってしまう。
まず、いまのレベルを見てみませんか
いきなり「整理しましょう」と言われても動けないので、段階に分けてみました。
ただ、測るものさしはフォルダが綺麗かどうかではありません。
見るのはここ一本です。
AIに、探させずに渡せる状態か。
この基準だと、見た目が地味でも合格になります。逆に、色分けやアイコンで飾ってあっても不合格になったりします。
| レベル | 状態 | 一発で分かる目印 |
|---|---|---|
| 1 | デスクトップが本棚 | 画面がアイコンで埋まっている |
| 2 | フォルダはある(自分にしか分からない) | 「新しいフォルダ (2)」がある |
| 3 | 置き場が決まっている | 新しい書類が来ても迷わない |
| 4 | AIが読める | どれが最新か、名前だけで分かる |
| 5 | フォルダが勝手に片付く | 自分では動かしていないのに整っている |
今回はレベル1から3まで。4と5は次回にします。
先に言っておくと、レベル3まではAIと関係ありません。 全部、人のための整理です。ここが今回の一番大事なところかもしれません。
レベル1 ― デスクトップが本棚になっている
とりあえずデスクトップに保存する。気づいたら画面がアイコンで埋まっている。
たぶん、これが一番多いんじゃないでしょうか。責める気はまったくなくて、忙しいと自然とこうなります。
このレベルで本当に痛いのは、実は探す時間じゃないんですよね。
見つからないから、もう一回作る。
探すのは数分で済みます。でも作り直すと半日が消えます。しかも同じ資料が3つできて、次はもっと分からなくなる。
ここにいる方に、AIは正直あまり効きません。渡すファイルが見つからないので。
レベル2 ― フォルダはある。でも自分にしか分からない
フォルダは切った。でも中を開くと「資料」「その他」「新しいフォルダ (2)」が並んでいる。深さもバラバラで、3階層のものと1階層のものが混ざっている。
このレベルの決定的な症状が、これです。
最終版_修正_これ最終.docx
心当たり、ありませんか。私にもありました。
ここの問題は、探せないことじゃありません。どれが正しいのか、自分でも分からなくなることです。
検索に頼るので、名前を覚えているものは出てきます。でも覚えていないものは、あることすら忘れます。
レベル3 ― 置き場が決まっている
新しい書類が来たときに、どこに置くか迷わない。
大事なのは、そのルールが自分の頭の中じゃなくて、言葉になっていることです。「なんとなくここ」ではなく「請求書は月次に入れる」と言える状態。
ここまで来ると、はじめて他人に引き継げます。
急に休んでも誰かが代われる。新しい人が入っても、口で説明しなくていい。会社としては、実はここが一番大きい変化かもしれません。
ちなみに、何で分けるのが正解かは仕事によって変わります。
事務なら月次・年次といった周期、営業なら商談中・提案済みといった段階、現場監督なら現場ごと。この話はまた別の機会に書きます。
ここまでは、全部「人のための整理」です
レベル3まで来ると、だいぶ快適になります。
ただ、ここまでの整理は人が探しやすくするためのものなんですよね。主役は自分の目と記憶です。だから、多少ルールから外れていても、自分が覚えていれば回ります。
AIが相手になると、ここが変わります。
AIは目で探しません。フォルダ名とファイル名を読んで判断します。 「たぶんこっちが新しいだろう」という空気は読んでくれない。
つまりレベル4から先は、整理の内容ではなく、整理する理由そのものが変わります。
次回 ― フォルダ名は、いちばん短いプロンプト
次回は、レベル4と5の話をします。
フォルダの名前がそのままAIへの指示になる、という話です。少し不思議な感じがするかもしれませんが、慣れると当たり前になります。
そしてもうひとつ。
「散らかっているから、AIを使えない」ではなくて、散らかっているからこそ、AIに整理させるという話をします。
何年も手をつけられなかったフォルダを、AIと一緒に一日で組み替えたことがあります。順番にレベルを上げていく必要は、たぶんもうありません。
今日は、自分がどこにいるかだけ分かれば十分です
レベル1でも2でも、まったく問題ありません。私も最初はそうでした。
そもそもなぜ長崎の小さな会社がAIなのか、という話はこちらの記事に書いています。
もし「うちはどこから手をつけたらいいんだろう」と迷われたら、無料相談で気軽に聞いてください。フォルダを見せていただかなくても、お話を聞けばだいたい分かります。
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まちのAI屋さん
