前回の記事では、AIに日本語でお願いしただけでテトリスパズルのゲームが完成し、その日のうちに公開されるまでをお見せしました。

▶ ゲームはこちら → テトリスパズル

今回はその続き。
公開したゲームを、会話だけでどんどん進化させていった記録です。
ポイントは、アプリは一度作って終わりではなく、AIと一緒に「育てる」ものになったということです。

アプリを育てるサイクルの図解。思いつきを伝える、AIがつくって確かめる、遊んで感想を言う、の循環

要望はぜんぶ「話し言葉」

進化の履歴を、実際にAIへ伝えた言葉と一緒に並べてみます。

私が言ったこと実現したこと
「背景の色味をパステルカラーで水色とかピンクにしたい」全画面がパステル調のデザインに
「PWAにして」ホーム画面に追加すると本物のアプリのように起動
「アイコン画像はGPTブラウザを操作して作成して」AIがChatGPTを操作してアイコンを生成
「タイムアタックモードを出して。3分以内の時間制限」3分間のタイムアタックモード
「ハードモード、ベリーハードとか」ハード・ベリーハード追加
「クリア回数を超えたらモード解放みたいな」クリア回数で新モードが解放される仕組み
「1日ごとのベストスコアをグラフで出すのはどう?」過去7日間の成績グラフ

どれも仕様書ではなく、思いつきレベルの話し言葉です。それでこれができました。

モード選択画面。通常・タイムアタック・ハード・ベリーハードの4モードとアイコン

モードを選んで遊び、目標スコアを達成すると「クリア」。クリア回数がたまると次のモードが解放されます。ゲームとしての飽きさせない工夫も、会話の中から生まれました。

タイムアタックモードのプレイ画面。残り時間2分43秒のカウントダウン表示

タイムアタックは3分間の勝負。残り時間が画面中央でカウントダウンされます。

スコア記録画面。過去7日間の日別ベストスコアが棒グラフで表示されている

毎日の上達が見える成績グラフ。「グラフで出すのはどう?」の一言が、この画面になりました。

面白かったこと①:AIがAIを使う

アプリのアイコンやモードのアイコンは、私のパソコンのブラウザをAI(Claude)が自分で操作して、ChatGPTに画像を作らせて取り込みました。
「パステルカラーで、テトリス風ブロックの、かわいいアイコン」という注文をAIがAIに出し、できた画像をダウンロードして、サイズを整えて、アプリに組み込むところまで全自動です。

ちなみに、この記事に載っている図解イラストも、同じ方法でAIがChatGPTに作らせたものです。
AIが手足のようにほかのAIツールを使う——ちょっと未来を感じた瞬間でした。

面白かったこと②:バグをAIが自分で見つけて直した

タイムアタックモードのテスト中、AIが自分でこんな報告をしてきました。

重要な問題を発見しました。スマホでアプリを裏に回すとタイマーが止まってしまいます。実時間ベースの方式に修正します。

言われるまで私は気づきもしなかった不具合です。
AIは3分のタイマーを実際に測って検証し、問題を見つけ、直し方まで自分で決めて修正しました。テスターと修理係もAIなのです。

更新はユーザーに自動で届く

もうひとつ地味にすごいのが更新の仕組み。
ゲームを進化させるたびに、すでに遊んでくれている人の画面には「新しいバージョンが利用可能です」というお知らせが出て、ワンタップで最新版になります。
こうした「アプリ運営のプロがやるような仕組み」も、AIが当たり前のように組み込んでくれました。

「育てる」開発は、驚くほど楽しい

朝に思いついたことが、夕方にはゲームの新機能になっている。この速度感は、一度体験するとやみつきになります。

完璧な計画を立ててから作るのではなく、遊んでみて、感想を言って、また良くなる。アプリ開発が、盆栽や家庭菜園のような「育てる楽しみ」に変わりました。

まとめ

まとめ。1:機能追加も話し言葉でOK、2:AIがAIを使いバグも自分で直す、3:作って終わりから育てる時代へ

  • 公開後の機能追加も、ぜんぶ「話し言葉」の会話だけで実現できた
  • AIがChatGPTを操作して画像を作り、バグも自分で見つけて直した
  • アプリは「作って終わり」から「AIと育てるもの」に変わった

LINEで気軽に無料相談。相談だけでも大歓迎、AIの最新情報も届きます。友だち追加する

最終回「費用ほぼゼロ。非エンジニアがAIでアプリを作るための実践メモ」に続きます。